意識を科学する時代

ダライ・ラマ法王は次のように述べています。

「現代科学は身体や脳の微細な働きをはじめ、高度に洗練された物理学世界を解き明かしてきました。一方で仏教科学は、こころや感情を様々な面から詳細に理解することを第一に専心してきました。こころや感情は、現代科学においては比較的まだ新しい分野です。ゆえに、現代科学と仏教科学は重要な知識を互いに補い合うことができるでしょう。私は、現代科学と仏教科学、それぞれのアプローチの統合が、身体、感情、社会のウェルビイング(しあわせ)を増進するための発見に繋がると確信しています」

  今やアメリカなどでは、量子力学の発展に伴って「人間の意識」の研究が盛んになされ、つ医療その他の現場で応用される時代っています。

そのひとつとして、祈り、というものが病気を治したり、犯罪や殺戮などを減らす効果があるということが検証されるようになってきたのです。

既にアメリカなどでは、およそ半数の医師がヒーリングや祈りを臨床の現場で普通に行なっており、その効果が公認されております。 

以下、関西医科大学の土井(明石)麻里先生の論文をご覧ください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

人間の意識が社会に与える影響を示した有名な実験があります。1972年米国の人口が1万人以上の24都市で1%ほどの人(100人)が平和をイメージする瞑想法を行った結果、犯罪率が明らかに低下しました。また1988年の中東国際平和プロジェクトと呼ばれた実験でも、平和をイメージする瞑想法を行うと、その期間中は犯罪率の低下、病院救急救命室の搬送件数の減少、交通事故数が明らかに減少したのです。その結果、人口の1%の平方根の人数が、社会に影響を及ぼす最小必要人数であることまで分かってきました。つまり人間の意識状態が周囲に影響を及ぼすことが示されたのです。最先端の量子物理学では、宇宙や身体は絶え間なく変化するエネルギーの場から作られており、意識を通して、わずかの変化も世界のいたるところに反映されると考えられています。このことが測定、実証されたとき、祈りの治療的影響も明確な結論が示され、医学の新たな夜明けが来るでしょう。 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

20世紀の物質文明の時代は、我々に確かに快適さや物質的豊かさをもたらしました。しかし、その弊害ももはや無視できないほどに増大しております。 

すなわち、地球環境問題、資源の涸渇、貧困格差の増大、共同体社会の崩壊、精神疾患の増大等々です。 

この時にあたって科学は、ようやく人間の意識や想念というものが人体や地球環境に影響を与える、ということを研究立証し、応用する時代を迎えました。

このことは、この地球レベルの危機を乗り越える大きな原動力となることでしょう。

そして祈りや精神状態を良くする瞑想・プラクティスなどの古代よりの叡智が科学的な裏づけと共にジョギングでもするように一般の多くの方々の生活の一部となり、かつて一部の僧侶などが体験し得た高度な精神文化(高い質の幸せ)を、誰もが謳歌する時が到来することでしょう。

今の私たちが、体験している苦難は、そのための通らねばならないプロセスである、と言えるでしょう。