平成21年11/18(水) サティシュクマール氏の
【講演会】つながりを取りもどすために「土」と「心」が創る「持続可能な社会」
14:00~18:00(予定) 広尾
URL:http://afutures.net/
主催:NPO法人懐かしい未来

に参加した。

サティシュ氏は、
1936年インド生まれ。9歳で出家しジャイナ教の修行僧となる。18歳のとき還俗。マハトマ・ガンジーの非暴力と自立の思想に共鳴し、2年半かけて、核大国の首脳に核兵器の放棄を説く1万4000キロの平和巡礼を行う。1973年から英国に定住。E.F.シューマッハ―(イギリスの経済学者、『スモール・イズ・ビューティフル』の著者)とガンジーの思想を引き継ぎ、イギリス南西部にスモール・スクールとシューマッハ―・カレッジを創設。エコロジー&スピリチュアル雑誌「リサージェンス(再生)」編集長。

という方である。

その講演は、世界的不況、格差社会、地球環境問題等重い課題を抱える我々人類に明快で、確かな、そして勇気を湧き上がらせるような、内容であった。

その内容の全てをここに提示することは、わたしにとってあまりに大変な作業であるが、その中で特に印象に残ったことを紹介したい。

先ず、我々はそれぞれに良くなろうとして活動している。
①自分自身の幸せを追求する人々
②人間社会の正義のための運動
③地球環境を守るための運動

これらの組織がより大きな運動へと統合されなければならない。

何故なら、
①については、地球全体が病である時に個人だけの幸せは在り得ないのであり、

②については、土壌(自然)が傷んでいる時にどうして幸せになれようか、
③については、地球を守るためには自身がほんとうの意味で健全でなければならない、
からである。

しばしば過去の歴史の中で3つのスローガンが言われた。
フランス革命では、自由、平等、博愛
ニューエイジでは、マインド、ボディ、スピリット

現代は、3S 即ち
1)Soil(土)
2)Soul(心)
3)Society(社会)
の時代である。

1)Soil(土)とは、そもそも生きとし生けるものは、皆大地の懐にいだかれて大地より生まれる。土は自然全体を表している。

大地をないがしろにし、自然への敬意を払わないからこそ地球温暖化などの環境破壊が起こったのであり、19世紀、20世紀を席巻した人間中心(人間がこの世の王者、支配者であるかのような)の考えは、エゴであり、資源が人間のためにあるという考えは、人類の集団(国家)としてのエゴである。
私たちと自然とは分離してはいない。ひとつのなのである。従って自然を汚すことは人を汚すことなのである。

こうした自然の営みの深い洞察が大切である。

Ego(エゴ)中心⇒Eco(エコ)への意識転換が求められる。
言葉では、g ⇒ c へのほんのわずかな転換であるが、人としては、
大きな次元の飛躍とも言うべき意識変革が必要となる。

地球を守るためには、自身がほんとうの意味で健康でなければならない。
つまり個人としての良い状態(喜び、心の満足、幸せの心)が大前提なのである。

私たちの心(内的状態)が良い状態となれば社会・環境も良い状態になってゆくのである。

インドにシャンティと言う言葉があり、インド人は3回、「シャンティ、シャンティ、シャンティ」と唱える。

シャンティとは、平和という意味であるが、平和とは例えば単に核兵器が廃絶されることではない。この大地、自然界と調和・平和となるということを意味しているのである。生活に自然との調和が存在することなのである。

先ず、自分自身の心に平和がなくしては他者との関係において平和など在り得ない。このことが達成されて大地、自然界との調和・平和が可能なのである。平和運動も先ず個人の心の平穏ということが前提なのである。


世界的経済不況や地球環境の破壊の問題は決して恐怖のメッセージではなく、我々が変容する機会を与えられているのだと考えるべきである。

ストレスに満ち、あくせくとしてスピード、効率だけが求められるこれまでの抑圧的なシステムには幸せはない。このシステムを自分らしく、人間らしくいきていることを味わえる静かなる生き方へ変換するチャンスなのである。
即ち、①~③の運動は、心の豊かさや喜びに満ち、将来への不安、抑圧からの解放のための運動なのである、と捉えるべきである。

お金は、豊かさそのものではない。
豊かさを表す、ひとつの、尺度に過ぎない。
ほんらいの富とは、自然の恵みである。
人類は、いま尺度に過ぎないお金を得ようとして本当の富である自然を破壊している。

このことに気付かなければならない。

お金の使い方を考える。

地球環境を守るためとか社会正義のためなどそれぞれの方面で活動している人々が繋がる、

Wide grass roots movement
広い草の根運動を展開すべきである。

この活動を行うにあたっては、緊急という意識と共に忍耐が必要である。

経済発展を以って第一と考えているような人々に対してどのようにコミュニケートしたらよいか、については、こちらが決して怒らないことが大切である。

①(相手を非難することではなく)創り出したい変化を自分の中でつくってゆくこと。そして提示すること。

②伝える為には、謙虚さが必要であり、相手を見下さないこと。

③そして、意見の一致するテーマから話し合うこと。同意している点については賞賛すること。柔らかな心で接する。

④Heart(心)でコミュニケートする。


最後に日本独自の文化の基盤の上に築き上げてください、と・・・・・。